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ここでは、幾人かの昭和前期の著作をPDF化し、公開文庫にしています。量としてはわずかですが興味の持ち得る人たちを取り上げています。昭和前期という区切りは取り立てて「昭和」という時期を指すのではなく、江戸時代が終わってから第二次世界大戦の敗北後あたり(つまり著作権保護の切れた)までの期間を三等分したうちの一つというほどの意味です。戦後生れの者にとっては暗い印象の時代ですが、継承されるべき多くのものを遺していると思えます。当然ながら、厳しい弾圧に生命を奪われた者は思索の跡を遺せなかったし、後半は検閲の目を逃れ得る文章しか発表はなされ得なかった訳です。時代に抗しえなかったという負の面と、踏みつけられても枯れない強さとを、よく見きわめたうえで、後世に遺されるべきものでしょう。ただし、当人達にとって時代が暗黒に過ぎなかったと言う事は出来ないだろう。多くの日本人が自慢する、封建体制から西洋近代体制への大転換=「明治維新」を遠く過ぎ、今や西洋を追越し、追い抜く時代である、と自負の生れた時代でもあったのではないか。軍国主義を後押しした一つに、西洋近代主義を乗り越える迄になったという意識があったとするなら、その意識から峻別されるべきものを戦後七十年近く経った今も我々は捉えきれていない、と言えるのではないか

国会図書館ではデジタル化資料として多くのものが読めるようになっていますが、より読みやすい形で資料を提供したいと考えています。その選択は個人的なものであり、また「読みやすさ」も個人的見解が入っています。その事には寛恕願って、閲覧していただければと存じます。

更新履歴                  最終更新(2024.2.6)

2024.2.6 青野季吉訳レーニン著『帝国主義論』を公開した。

2024.1.17 野呂栄太郎の『日本資本主義発達史』を公開。その他のページに。

2023.11.30 土田杏村の『マルキシズム批判』を公開。

2023.10.20 高橋里美の『認識論』を公開。

2023.9.9 高橋里美の全集から第三巻「時間歴史及び弁証法」を哲学の小部屋に置く。高橋のフッサール評を置きわすれていたものを西田評とならべて置く。

2023.8.24 時枝誠記の『古典解釈のための日本文法(増訂版)』と『国語問題のために』を公開。

2023.7.30 時枝誠記の『国語教育の方法』を公開。

2023.7.9 新村出の『日本言語学私観』を公開、「その他」のページに。

2023.6.30 時枝誠記の二件、『文章研究序説』と『現代の国語学』を公開。

2023.5.18 木村素衛の二件、『フィヒテ』と『独逸観念論の研究』を公開。

2023.4.30 フィヒテ関連を二件、久保正夫著『フィヒテの哲学』(第一部)と、桑木厳翼著『フィヒテ知識学』を公開。

2022.12.28 時枝誠記論文集拾遺5および時枝誠記論文集拾遺6を公開した。

2022.12.10 時枝誠記論文集拾遺3(批判と反論と)および時枝誠記論文集拾遺4(1953までの論文)を公開した。

2022.11.7 時枝の『国語問題と国語教育(増訂版)』を公開した。

2022.10.1 時枝誠記論文集拾遺2(1945までの論文)を公開した。

2022.8.22 時枝誠記論文集拾遺1(文法関連)を公開した。
2022.6.3 時枝誠記博士論文集第三冊「言語生活論」を公開した。

2022.4.21 山田孝雄『敬語法の研究』を公開した。

2022.3.15 時枝誠記博士論文集第二冊「文法・文章論」を公開した。

2022.2.18 時枝誠記博士論文集第一冊「言語本質論」を公開した。

2022.1.6 河上肇『経済学大綱』下篇「資本家的経済学の発展」を公開した。その他のページに置く。

2021.11.3 河上肇『経済学大綱』上篇「資本家的社会の解剖」を公開した。その他のページに置く。

2021.10.7 日本資本主義発達史講座から13篇を公開した。その他のページに置く。

2021.6.23 田辺寿利訳デュルケーム著『教育と社会学』を公開した。

2021.5.25 田辺寿利訳コント著『実証的精神論』を公開した。

2021.4.30 田辺寿利著『言語社会学叙説』を公開した。

2021.3.29 田辺寿利著作集第三巻のデュルケム関連論文集を公開した。

2021.3.8 田辺寿利著作集第二巻の「コンドルセとコント」を公開した。

2021.2.10 田辺寿利の部屋を新設する。著作集第一巻の「フランス社会学成立史」を公開した。

2020.12.20 西田幾多郎著『一般者の自覚的体系』を公開した。小部屋のページに置く。

2020.11.17 西田幾多郎著『働くものから見るものへ』を公開した。小部屋のページに置く。

2020.10.30 橋本進吉著『国語法要説』を公開した。時枝のページに置く。

2020.10.5 山田孝雄著『日本文法学概論』を公開した。「その他」のページに置く 。

2020.8.2 時枝誠記著『日本文法文語篇』を公開した。『日本文法口語篇』は先に公開していたが。

2020.6.22 中学生向けの文法書『中等国文法口語編』と『中等国文法文語編』を公開した。またそれに対する注解書、時枝誠記著『中等国文法別記』の口語編及び文語篇を公開した。教科書は共著の形になっているが、研究所が著者となるのだから著作権は切れていると見る。

2020.4.24 時枝誠記著『国語学原論』を公開した。

2020.3.4 時枝誠記著『国語学史』を公開した。

2020.2.10 河上肇『自叙伝』を公開する。岩波文庫全5巻から。「もっと見る」の下の「その他」のページに。

2019.11.25 三木清全集の旧稿全体を見直して見つかった誤記を訂正した。すべての巻で訂正を施した 

2019.11.25 新漢字新仮名遣い版三木清全集の第20巻までを公開した。

2019.11.17 鶴彬全川柳をその他のページに公開した。

2019.8.27 新漢字新仮名遣い版三木清全集の第8巻までを公開した。

2019.6.24 マルクス著西雅雄訳『ゴータ綱領批判』及び山川均訳『フランスの内乱』を公開した。またエンゲルス著西雅雄訳『家族・私有財産・国家の起源』も 。

2018.11.25 エミール・デュルケーム著田辺寿利訳『社会学的方法の規準』を公開した。

2018.10.25 吉野作造「憲政の本義を説いてその有終の美を済すの途を論ず」を公開した。淡野のページに仮置き。

2018.10.15 淡野安太郎『社会思想史』を公開した。

2018.10.10 公開開始。--移転は済んでいないが、概要を見るために。

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