top of page
昭和前期〜思潮〜小文庫
『明治初期の思想 その特性と限界』勁草書房
『社会哲学としての法律哲学』1948
著者にとって最初の単行本である筈ですが、四年後の『社会思想史』とはずいぶん印象が違う。法律哲学を論じているのではなく、社会哲学のなかにあるものとしての法律哲学を見よう、とでも呼ぶべきか。いくつかの題材は『社会思想史』で流用されている。
ベルグソン
Henri Bergsonの紹介:主要著作に沿って、何をどう論じているかを順に説明している。外面的な説明ではなく、丁寧に跡を辿る、という述べ方だ。取り敢えずどういう人物かを見ておこうという向きには手頃であろう。
『哲学思想史』1949勁草書房刊
哲学史であるが、問題史という視点で通読できるものを目指してかかれた。著者の形而上学的見方と言えるのではないか。
関連史料
中江篤介「平民の目さまし」
吉野作造
憲政の本義を説いてその有終の美を済すの途を論ず:吉野の民本主義の解説
ヘーゲルの法律哲学の基礎:吉野の勉強の成果、ヘーゲル理解として特に弁証法の位置づけに疑問はあるが、彼の思想形成の糧になっただろう理論が語られている。
bottom of page